中間講評会 2015/12/1
12月1日、14号教室において「応用プロジェクトⅠ」中間講評会が行われました。横浜市役所は柏市長、中島副市長、川口副市長がそれぞれ発表を行い、交通計画事務所、デザイン事務所からもそれぞれ分析結果やデザイン提案などが全体に共有され、他のメンバーや羽藤先生から質問や講評をいただきました。
<横浜市役所>
柏市長
定量的なデータや香港との比較によって横浜のキーになる強みと弱みをあぶり出し、リニアの開通も視野に入れた横浜の今後の立ち位置を検討しました。また、市内をおおまかにゾーニングするとともに、「都心」や「拠点」の都市マス内での役割を明確にしました。
中島副市長
他の港町(シンガポール、神戸)などとの比較によって横浜の観光地としての強みを精査し、横浜市民の地元への愛着を重視しつつ、ウォーターフロント地区だけではなく関内や旧市街への観光客を引き込むと同時に臨海部へのIR建設を行い、観光の重層化を図ることを提案しました。
川口副市長
「守り、継ぐ」のコンセプトのもと、初黄日地区への大学誘致と地区センター設置による「空間の代謝」、生活に寄り添った「守りの観光」を行う施策としての旧市街―関内環状トラム、観光の玄関口としての桜木町周辺の整備、子安浜での漁体験などを提案しました。
<交通計画事務所>
横浜市の都市形成史を精査し、過去のパーソントリップデータを用いて大岡川流域を例に断面的・時系列分析を行いました。そして、都市マスの下敷きにするべく形成史と分析をもとに横浜市を断面的にゾーニングし、それぞれの地域について課題の抽出と解決策の提案を行いました。さらに、郊外については高齢者の活動パターンや通院トリップの特徴に着目して詳しい分析を行い、PTデータに基づいて行動パターンの未来像を分析しました。
<デザイン事務所>
中島副市長の発注を受けて、各々が担当敷地についての空間提案を行いました。山川は53街区の空き地における新たな歩行者動線の創出について、北川はグランモール動線と新港地区の結節点となる場所の歩行者空間の提案を行いました。