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最終講評会

2015/12/15

平成27年12月15日、東京大学本郷キャンパス工学部1号館2階演習室にて平成27年度「応用プロジェクトⅠ」の最終講評会が行われました。

最終発表では、メンバーが「都市マス」「ウォーターフロント」「旧市街」「交通」「郊外計画」の各テーマにそれぞれ分かれて最終提案のプレゼンテーションを行いました。

―最終発表内容―

※掲載してあるプレゼンボードは一部です。<詳細>と書いてあるボタンをクリックすると各プレゼンボードの完全なpdfファイルを見ることができます。

都市マス提案

(柏貴裕、祖父江英謙)

 

 

<提案コンセプト>

 

「凝結して自立する横浜に、外からの流動と内なる暮らしが浸透する」

 

<提案概要>

 

「少子高齢化」「財政の悪化」「地域間格差」「東京への一極集中」といった課題を解決するために、都市機能と人の暮らしを「雇用拠点」「旧市街」「交通拠点」「生活拠点」「凝縮拠点」の5つの拠点を核として二次交通の再編などのメソッドで凝結させ、「地元」で人々の通勤、買い物、憩いといった生活が完結する都市を創る。そしてそれぞれの拠点の持つ風土的魅力を向上させ、拠点間のネットワークを密にすることで観光の重層化と暮らしの深化を図る。最終的にはこうした拠点とネットワークを人口の変化に合わせて漸次的に最適化させ、2050年に向けて東京に依存しない「自立した横浜」を実現する。

 

 

旧市街地への提案

(川口翔平、小見門宏)

 

 

<提案コンセプト>

 

「過去と未来の狭間に生きる~Live between Yesterday and Tomorrow~」

 

<提案概要>

 

開港以来横浜のダイナモとして栄えた「旧市街地」は、横浜駅の移転やみなとみらいの発展によって賑わいを喪失し、高齢化や少子化と相まって災害リスクはますます高まっている。固有の価値である歴史的な街並みも住民と乖離した都市計画によって失いつつあり、嘗て持ちえた先進性も今や姿を消している。今提案ではみなとみらいと旧市街地にまたがる環状のトラムを整備し、そのルートに沿って建造物のリノベーションや広場の整備などを行う。合わせて風俗のゾーニングも行い、歴史や先進性を活かしながら住民が暮らしやすい街にする。大学の誘致から、まずは若者を取り込み、ゆくゆくはみなとみらい地区で働く家族連れなども住みやすい地域となることを目指す。

 

 

 

ウォーターフロント地区への提案

(中島浩徳、武藤裕花)

 

 

<提案コンセプト>

 

「住・働・訪で横浜を牽引する都心部」

 

<提案概要>

 

住民にとって住みやすく、誇りをもって働くことができ、より深化した観光体験を提供できるウォーターフロント地区を創るために、みなとみらいでは横浜駅とのつながりを見直し、地域コミュニティを育成する。関内地区ではオフィス街に埋もれた歴史的建造物の価値を活かしながら風通しのいいまちづくりを行う。さらに横浜駅からウォーターフロントの各地区の間の回遊性を一体的に高め、観光流動を深層化する。これらのコンセプトを達成する具体的かつ包括的な施策として、馬車道軸とグランモール軸についてミクロな空間提案を行う。

 

 

交通計画と商店街への提案

(後藤祥孝、山本正太郎)

 

 

<提案コンセプト>

 

「弘明寺商店街を活用した歩行回遊拠点の整備~バス路線網の再編による上大岡との共存~」

 

<提案概要>

 

隣接する二つの購買拠点、「弘明寺」と「上大岡」に着目して提案を行った。交通ターミナル機能が弘明寺から上大岡に移ったことによって弘明寺は衰退し、再開発対象となった上大岡は発展した。そこでバス路線を再編成して縮小する弘明寺に対してバス路線を集中させ、商店街をリノベーションすることで弘明寺と上大岡の一体的な発展を図る。特徴の違う二つの拠点を同一圏域の中で共存させ、衰退しゆく「商店街」という既存ストックを再び活用することによる拠点の多様化を提案した。

 

縮小する郊外への提案

(森田智美、安富佳菜子)

 

 

<提案コンセプト>

 

「生活拠点・上永谷のリデザイン~人口減少に直面する郊外縮小のシナリオ~」

 

<提案概要>

 

少子高齢化と人口減少が進む上永谷周辺地域に対して、「施設配置」「小学校区の再編」「バスネットワークの見直し」等の施策を通して2050年へ向けた凝結のシナリオを提示する。具体的には小学校の統廃合によって公共施設の運営を効率化するとともに、居住地域を駅周辺へゆるやかに縮小する。そして公共交通空白地帯が生まれないように小学校区内にバス路線を編成し、その後は居住地の縮小に並行して路線規模を漸次最適化する。さらに駅周辺へ高齢者施設や保育施設を再配置し、歩いて暮らせる回遊空間を整備して駅周辺への集住を誘導する。

 

 

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